米国公認会計士(USCPA)おススメ勉強法

ここでは筆者が、USCPA合格まで至った経験をもとに、最初からこの方法で勉強していればよかった!と思う方法をお教えしたいと思います。

もちろん勉強開始時の会計知識や英語力には個人差がありますので、必ずしも全ての方に合うものではないと思いますが、ぜひ参考の一つとして頂ければ嬉しいです!

おススメ勉強法

筆者がお勧めする勉強法は、科目ごとに学習を次の1~8の順序で進めるものです。
つまり最初の科目(例:FAR)をこの流れで勉強し、合格したら次の科目(例:AUD)で、また同じように1~8の順で進めるという流れです。

なお前提として、筆者はアビタスが提供する教材(テキスト・問題集・模試等)のみを使用しました。

  1. まずはテキストを最初から最後まで、ひととおり読む
    イメージをつかむこと、大枠の理解を優先。細かいところで止まらないように注意!
     
  2. テキストをもう一周読む
    次はマーカーとペンで積極的に書き込みをする。
     例:マーカー 覚えるべき用語
       赤ペン 用語の意味、条件やThresholdなどの文章にアンダーライン
       青ペン 自分の理解のためのメモ書きや要約などを書き込む
     
  3. 問題集に取り掛かる(一周目)
    一周目は正解・不正解は気にせず、とにかく回す。
     
  4. 問題集二周目
    問題のでき具合によって、次のような記号をメモしておく。
     例:正解、しかも今後も間違わないと自信のある問題 → 
       正解したが、自信なく回答した問題 → 
       不正解 → 「正」の文字の一画目
      
  5. 問題集三周目
    〇の問題は解かない。
    △の問題は正解したら、横に〇を記入。まだ自信がなければ、中を黒塗りして▲にする。間違えた場合は、△の横に「正」の文字の一画目を記入。
    前回不正解の問題は、再度間違えたら、「正」の二画目を記入。正解したら、自分の感覚で〇か△を決めて、横に記入する。
     
  6. 問題集四周目
    三周目と同じように解いていく。(既に〇が増えており、短時間で終えられるはず)
    ここでも間違えた問題は、苦手分野と認識し、テキストや回答をよく読んで理解する。
     
  7. 模試受験
     
  8. 仕上げ
    弱点の分野を補強、また単語やThresholdなど、単純な暗記はここでまとめて行う。

補足

  • 記憶に定着させるには、繰り返しテキストを読み、問題を解く効果的です。
    ですので、一度で完全に覚えようとはせず、何度も回すことをお勧めします。
     
  • 予備校の講義動画も、テキストを読んで分かる部分は、視聴する時間がもったいないので、テキストでは分かりにくい部分に絞って視聴する方がよいと思います。
    ※筆者はFARの序盤だけ視聴しましたが、その後は一切視聴していません。
     
  • 単純な暗記分野は、テスト前日にまとめて覚えてしまえばよいので、問題集でこの類の問題を例え間違っていたとしても、「直前期に覚えらればよいだけ」と割り切って、何度も解く必要はないと思います。
     
  • BECで出てくる公式や、REGのTax Return Formの構成やThresholdなど、早めに記憶へ定着させたいものは、数枚の紙にまとめて、デスクの前の壁に貼りだしました。そして毎日眺めることで、無理なく覚えることができました。

テキストを先に通して読むメリット

おそらく多くの受験生の方に一般的な勉強の進め方は、講義動画視聴→その範囲の問題を解くという流れかと思います。アビタスもこの形を推奨しています。

筆者も最初、FARの勉強を開始したときは、単元ごとにテキストを理解し、問題を解くという流れを繰り返していました。しかしこのやり方ではテキスト・問題集を一周回すのに時間がかかり、4冊目を終えたころには、3冊目までの記憶はかなり薄れているという問題がありました。

またFAR、AUDの受験を経て、ただ問題集を何周も解くより、テキストの理解を深めることの重要性を感じるようになりました。

そこでBEC、REGの勉強で、まずテキストを通して読む方法を試してみたところ、次のメリットがありました。

  • テキストをさくさく進めることができるため、学習内容への興味が持続しやすい。
     
  • 序盤で、科目の全範囲を一通り理解でき、ボリュームや内容のイメージが掴めることで、精神的な余裕が生まれやすい。
     
  • 問題を解く体力が残っていない日などは、テキストを読み返すだけで、記憶を定着させることができる。(これはかなり大きい!)
     
  • テキストのポイントをマークしておいたおかげで、直前期の読み返しも、ハイライト部分を読むだけで、短時間で終えることができる。

最後に

最初にも書きましたが、全受験生に合う勉強法は無いと思っており、USCPAのように準備期間が長丁場になる試験においては、自分に合った勉強法を探すというのも、試験を攻略する上で非常に重要な要素です。

ここでお勧めした勉強法も、予備校が提唱するセオリーとは異なるものとなっておりますので、皆様全員に合うものではないことはご理解の上、これから受験される皆様がベストな勉強法を見つけるために少しでも参考になれば幸いです。

筆者もそうですが、このUSCPAという資格は、毎日仕事をされる傍らで勉強されているという方が多いと思います。仕事が忙しかったり、家族との時間があったりと、思ったとおりに勉強時間が確保できない悩みを持つ方も多いのではと思います。この場合、効率よく勉強を進めることは一層重要になります。

長丁場の受験では、メンタルコントロールもとても大事です。思うように勉強がはかどらなかった日があると、やはりストレスを感じてしまいますが、そんな日は気持ちを切り替えてリフレッシュすることも必要だと思います。

人によってかかる時間は違いますが、コツコツと諦めず勉強すれば、必ず手の届く試験だと思っています。

それでは、受験生の皆様、合格をお祈りしております!Good Luck!

コメント

  1. 斎 みぎわ より:

    初めまして。USCPAの勉強を始めたばかりでアビタスのやり方に沿ってやっていました。このブログのおかげで、具体的な勉強方法を学ぶ事ができました。確かに、予備校の進めるやり方をやっていましたが、記憶がなかなか定着しなかったのでテキストを一通り読んでみたりというのもやってみようと思います。ペンの色を分けて学ぶ方法も試してみようと思います。

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